牛のエセ日記

ビジネスにおけるコンセプト

僕の事業におけるコンセプトは『美しいビジネス』作り。

それはスクールを運営する場合も、そこで学ぶ人たちへビジネス構築を教えるすべての要素にそのスローガンはスパイスとして入っている。

『美しい』というのは、とても抽象的な表現です。景色が美しいなど、目に見える物質や空間が綺麗という意味。または精神的に豊かで気高く、心温まる様。美しい友情や美しい母国愛など。他には乱れた所がなく整っている様子。武士道や所作を表現する時に使われるもの。など、美しいと言っても、様々な表現がある。

僕がコンセプトで言う「美しいビジネス」の美しいという意味には「正しい」というニュアンスがもっとも近い。

僕は以前、社寺仏閣の参拝の仕方を神戸の自宅でピラミッドを持つ御園さんという方に習いました。背筋を真っ直ぐに伸ばし、胸の中央で両指をピラミッド型に合わせて御辞儀した時に百会が社寺に真っ直ぐに伸びるように向ける。

そうすることで、人間の最も美しい姿になります。確かに掌を胸の前で合わせて猫背にして頭を垂れる姿に比べて、はるかに神々しさが出てくる。

その時に彼女から「美しき事は正しい」という概念を学びました。

京都などにある外観の美しい社寺仏閣はすでに何百年と佇んでいるわけですが、その建築は寸分の狂いもなく現存しています。

ということはその建築方法は正しいということです。

やはり見て「美しい」と感じるものは、そこに正しい理念と理論があるということです。

ビジネスを構築する上でも、それは同じだと思います。

誰から何処から見られても、寸分の狂いもなく理に適っているビジネス。

自分にも他者にも、誇れるビジネス。

それが僕がいう「美しいビジネス」というものの考え方です。

僕はこの自分の中でもっともしっくりするフレーズが出てくるまでに2年はかかりました。それほど自分のコンセプトとなるキャッチフレーズと巡り会うのは時間がかかるものです。最初は曖昧でぼんやりしている言葉を、深く深く自分の奥底へ時間をかけて竪堀していく作業です。

コンセプトとは5分で簡潔に伝えても、相手の胸にズドーンと響くようなものでないといけません。その言葉だけを聞いて、この会社のことやサービスのことを深く知りたいと相手に思って貰い、実際の行動をとって貰うほどパワーを乗せないといけません。

またそのコンセプトは、会社の理念や信念となる指針です。何をするにも、また何を決断するにも判断するにも、企業はそのコンセプトに沿って下されますので、とても重要な意味があります。

多くの大企業でも、このコンセプトや正しいUSPを持つ会社は少ない。多くは「愛」だの「社会のため」だの「貢献」だのと誠しなやかに謳っておりますが、こちらに響かないというのは机上の飾り言葉に過ぎません。けっして体裁だけを飾る言葉となってはいけません。

一朝一夕で簡単に表現出来るものではありませんが、ぜひみなさんも相手の心に響き渡るコンセプトやUSPを創り上げてください(^^)

SBアカデミーfacebookグループ投稿より)