牛のエセ日記

打算的な母親を長生きさせる魔法の言葉

昨日伯父の葬式を済ませたが、伯父の妹にあたる僕の母親は通夜にも葬儀にも出席出来なかった。

まだ圧迫骨折が完治しておらずコルセットの体は、長時間車椅子にも乗ることが出来ないためだ。

どんな様子か知りたいだろうと思って葬儀中iPhoneで撮った写真をノートPCでベッドの母親に見せてやった。

いつもごとく涙一つ見せず「ほぉ~、豪勢にしてもらったんやなぁ」とまるで他人事のような感想をほざく。。。(-.-)y-~~~

うちの母親は昔から誰が死のうが生きようが、あまり関係ないようだ。自分の両親の死に目にさえ、駆け落ち中だったので参列していない。バカだ。

「こんな豪勢にして、いくらくらい掛かったんや?」

と、おまけに葬儀代のことに興味があるらしい。

「そら坊さんだけでも30人くらいおったから、最低300万円くらいかかったんちゃうか」

と言えば驚いたように目を丸くして口を尖らせている。

僕はここぞとばかりに、

「葬儀も大層金がかかるねん!入院やらここへの入所だけでもかなり掛かってるねんぞ。この上今死んだらオレが大迷惑大会や!だからまだ勝手に死ぬなよ!生きてたら丸儲けや!」

と言えば、

「そうか、死んだらお前が迷惑するんやな、わかった(^^b」

と、ニヤリと笑ってOKサインを寝ながら作る。

バカだ。

「まだくたばらんように、もう少しがんばるわ」

とさらに不敵な笑いを見せる。

それはやせ我慢でもなく、芯からの自信だ。金の掛かった事には滅法昔から強いのを知っている。

だから、うちの母親にはこういう言い方をするのが一番効くのである。

打算的な母親を長生きさせる魔法の言葉やね。。。