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映画のすべてを知り尽くしたディズニーが作った『アナと雪の女王』

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ディズニー・アニメ映画『アナと雪の女王』がジブリ『千と千尋の神隠し』を抜き興行収入が250億円を突破しているそうだ。日本歴代興行収入記録で『千と千尋の神隠し』『タイタニック』に次ぐ3位。松たか子や神田沙也加、May J.らが歌う日本語版の劇中歌も大ヒットのとにかくヒット尽くめだ(^^)

『アナと雪の女王』はなぜヒットしたのか?』

その大きな要因としては、すでに誰もが耳にした『Let It Go』という劇中歌のこれまた大ヒットがあると思う。ストーリー自体はここでは置いておいて、氷を操る特殊な力を持って生まれたエルサがこの『Let It Go』を歌う中で、氷の城を築き上げて自分のアイデンティを確立させたという描写は非常に分かり易く、観る者(とくに女性)には受けたのだ。

日本語訳で「ありのままで」という、このいかにも抽象的などうとでも取れるフレーズも大ヒットに繋がったと僕は思っている。「そうだ!わたしも、今のままでいいんだッ」と、眼をキラリンとさせて、日常の嫌なことを忘れてこの印象的なシーンにどれほど自分を投影させた女性が多かろう。

まあ、それはそれでいいと思う。

でもこの『Let It Go』という歌詞の本意には、生きていく中でのすべての柵(しがらみ)を捨てて、孤独を受け入れた状態でも「私は生きていくんだ」という、強いアイデンティティの確立を歌い上げている歌だと僕は感じる。なんでもかんでも「そのままの今の状態でいいのよ~」みたいなゆるい抽象的なものじゃなく、人は最終的に一人で生きていて、それに気付いた時に人間は強くそして自己を出せて、本当の意味で「ありのまま」で生きていける、つーみたいなテーマがあると思うんだけどね。

でもそれを期待して観ていると、これまたラストが「んん?」みたいな終わり方になっちゃっている。

でも、それも含めてディズニーは凄いなぁ、と思ったね。

ディズニーはそういう哲学的なテーマも知っている。でも、それを全編押し通してしまえば、世界的なヒットにはならないというドラマツルギーも知っていて、あのストーリーのラストになったのだと思うよ。ディズニーは大衆を感動させるのは、深い人間探求よりも、陳腐な分かり易いエインターティナーが受けることをその長い歴史ですでに知っているのだ。だから実際受けて、世界的なヒットになった。

それが「さすが世界のディズニー」と思った次第だね。

要は、大衆を動かすのはやはり「分かり易さ」が一番なんだよ。

それでも、単に我々はヒットだけを目指しているのではないよみたいなメッセージを、あの『Let It Go』という曲と氷の城のシーンを入れることで、分かる人だけに分かってね、みたいな裏のメッセージとして挿入してある、と思えばディズニーの権威を尊重出来るのではないでしょうかね。(僕は優しい)

僕がこの映画ではじめ観て不思議に思ったのは、このテーマソングにもなっている『Let It Go』を歌っているのが松たか子と、全然知らなかったMay J.というまだ若いシンガーの二人がいるということだった。

この『Let It Go』の大ヒットで一躍有名になったこのMay J.というまだ若いシンガー。最初はよほどラッキーガールなんだな、と思っていた。当然このシンガーの力量はかなりある。でも彼女の歌う響きの中に、何か技術だけではないものを感じたので色々と調べてみたら、この『Let It Go』という曲は彼女が歌うべくして、彼女の前に現れた歌なんだということがわかった。

僕は持論として「運」というものは、自分の実力により手に入れるもの、というものがある。まさに彼女はそれを地道に実行した結果、この曲を手に入れたんだと思う。

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