日本の現代教育の形を作ったのは、戦後のGHQ(連合国軍最高司令官司令部)が作った「教育基本法」だ。
世の中を素で見廻し、なんかおかしいと思ったことは歴史を遡ればおおよその原因がわかる場合がある。
マッカーサー率いるGHQが、無秩序に日本の根源をなす憲法も教育システムも変えた。その内容を詳しく知れば知るほど腹が立つし、今もなおその影響下にあるのかと思えば嗚咽する。
しかしGHQは上手くしたもので、その基本方針をGHQが直接したようにはせず、日本に「教育刷新委員会」という米国の息のかかった日本人の組織委員会により、日本独自の判断でその内容を決めた、ものになっている。そら恐ろしい。。。
あとあと、憲法も教育方針もてめぇらで決めたもんだろが、と言えるように。
そしてこの米国の息がかかった「教育刷新委員会」というものは、日本の教育を管轄する最高機関の文部省からは完全に切り離したというよりも、文部省を下請けのように、言いなりに出来る権限までも設けたのである。
こうなれば、日本の教育システムは完全にアメリカの言いなりですな。
それはさらに徹底されて教職員と官僚の思想をチェックして、「軍国主義または極端な国家主義的思想」を持つ者を排除するとして、全国の二十万人の教職員を退職させている。アメリカの言うことを聞きそうにない、ややこしい先生はクビということ。
そして状況をこのように固めてから、何を押し付けたかと言えば、、、
まずは「愛国心の排除」
お前たちは戦争を犯した国民なんだから、それまでの思想は間違ってるんだよ。だからそんなお前らの腐った国に愛国心なんざぁ、持つんじゃねぇ。とした。
そんな中でも、「いやいや、人間というのはただ自分のために生きるのではなく、社会に貢献出来る為に生きる」ことも大事なので、そういう一文を入れよう、と当時校長の一人だった天野貞祐二尚校長が主張したにも関わらず、「国に貢献するとかは一切却下」と簡単に切り捨てられた。
それが尾を引いて、日の丸や君が代斉唱の問題が今でも起こっている。
日本人は自国を愛しては、基本的にダメなんです。
そして第二の強要が「男女両性の特性を無視した男女平等」
CIE(民間情報教育局)は、男女共学を推し進める。
男女共学はよいとして、その中の男女共学案の「男女はお互いに尊重し、協力し合わなければならないものであって、両性の特性を考慮しつつ同じ教育が施されなければならない」という文部省案から「両性の特性を考慮」という文言をCIEから一方的に削除された。
この全文から「両性の特性を考慮」を抜き取る、という趣旨にある恐ろしさを一度考えてみて欲しい。
その目論見は、見事に現代において現われてきているんだよ。
ジェンダーフリー問題、少子化問題がそれなんだよ。
つづく