変わるから、変わらぬ気持ちにありがとう

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一度誰かに自分を選んで貰うと、次からはそれがさも当然なのだと思い込み、その選択が永久に続くものだと思われがちです。

それは正しいのでしょうか。

人は日々刻々と、目の前に現れるものと現在のものとを見比べては選択を繰り返しているのです。

物だけではなく、人も同じです。

そう考えると、今日は選んで貰ったけど明日はどうなるかわからないのです。

なぜなら人の気持ちも日々刻々と変化するからです。

変わるのが自然の理であり、道理なのです。

これは僕が言ってるのではなく仏教に「諸行無常」とあります。

でも多くの人はそれに気づかず、相手の心変わりを批判します。

「あの時、ああ言ったじゃないの。あれは嘘だったのね」

あの時は、確かにそうだったのです。そう思うから心通りに言ったのですが、あの時と今とはその人の心が変わっているので、発する言葉も変わるのです。

人間というのは、変化を恐れ変わる状況を否定しがちです。

常に常に、自分が思っている通りにあって欲しいのです。

だから結婚制度というものがあり、契約という書面があり、約束というものがあったりするのです。

確かに、不必要に変化ばかりすることを防ぐことは大事なことも多くあります。しかし、変化を押さえつけたり、意味も無く不変を唱えることも間違いです。

そして、その真理を知った時、感謝の気持ちが生まれるのではないでしょうか。

今日も自分と付き合ってくれる人に、ありがとうと言え、

今日も、自分と寝起きを共にしてくれる人に、ありがとうと言え、

今日も、自分に協力して一緒に仕事してくれる人に、ありがとうと言えます。

いつどう変化するかわからない状況で、相手が自分を信頼し同じ気持ちで居てくれることはとても在り難いことでもあるのですね。

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