なぜ最近の流行歌は聞き取れないのかという原因を探ると(4)

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昔の歌と今の歌の違い、これは歌そのものの作り手と、その創作過程が違ってきたのだと思うのだ。昭和から平成の初期の黄金期と今のJポップ。。。

昔は前述したように、作曲家、作詞家、歌手というように全くの分業制だったのがシンガーソングライターという曲も詩も歌も自作自演する人が出てきた。

もっとも代表的なのは、中嶋みゆきでありユーミンが筆頭だろう。そして二人はニューミュージックの代表歌手となる。

その後、その手法を使った若い人たちが自分で曲を作り歌詞を乗せて表現するようになる。そして今は、そういう形が主流にもなっているように思う。

その創作方法に間違いがあるというのではない。どんな作り方をしても、いい曲が出来ればいいのだ。

ここでの重大な違いは、現在の若い人たちは冒頭で言ったようにインターネットの申し子であり、生まれた時からスマホが普通にあったということ。

そういう若い人たちは、待ち合わせでドキドキしたり前の晩から眠れないワクワク感を僕たちのように感じる必要がなかった子たち。ということ。

インターネットの進化は「通信速度と通信容量」の進歩による。

この結果何が起こるかといえば、人同士のコミュニケーションのスピードも速まったということだ。これが最重要。

これも笑われそうな話だけど、僕たちの子供の頃の遠方の友達とのコミュニケーションツールは手紙だった。それを頻繁に繰り返す友達との行為を「文通」と言った。

好きな女の子とする文通の、返事を待つ日は考えられなく長かった。

しかし今ではそんな話は、時代的な古文書にでも書かれているのでは、と若い人たちからは言われそう(^^)

いや、とにかくそうだったのだから仕方ない。

今ではその行為はどうかと言えば、若い人が一番使っているLINEではものの数秒で返事が来る。そしてまた便利なことに、自分が送ったメッセージを相手が読んだのか、まだななのかを知る「既読」機能というものまで存在する。

距離には関係なく人間同士のやり取りは、僕らの時代では数日掛かっていた行為が今ではもう数秒で行えるのだ。

これをコミュニケーションの進歩と言わずに、なんと言えよう。

とにかく、そういうことなのだ。

お互いのコミュニケーションに数日費やしていた人たちと、瞬時にやり取りが生まれた時から出来ていた人たちでは、もう別人種と考えてもいい。

さらにこの二種類の人種では、何が違ってくるのかと言えば「思考」の違いが生まれる。これが僕が今回投稿を分けてまで書いている「大テーマ」なんです。

インターネットの進化は、コミュニケーションのスピードを速め、最終的には人間の「思考」「感覚」を変えた。ということです。

次には、その両者の思考の違いを考察していきます。

つづく

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